contents
  1. Spec
  2. Squeakの導入手順
    1. Squeak VMのインストール
    2. イメージのインストール
    3. レジストリの編集
      1. 参考
    4. 母艦での作業(VMがGAPI利用版の場合のみ必要)
      1. 疑問点
    5. Squeakの実行

iPAQ3660

Spec

  • プロセッサ: ARM SA1110
  • メモリ: 63.24MB
  • OS: Microsoft(R) Windows(R) CE Version 3.0.9348(Build 9558)
    • (C) 1996-2000 Microsoft Corp.
    • maybe Microsoft Windows for Pocket PC 2000
  • ROM: Version 1.87.00 JPN (RELEASE 4)

Squeakの導入手順

基本的にSqueak VM for iPAQ and other Windows CE platformsの手順通りに作業するだけです。

ここでは引っかかりそうな所を中心に解説します。

Squeak VMのインストール

WindowsCEにはゲーム作成用のGAPIというAPIが用意されています。 これを使うと画面描画を直接行えるため、画面描画が速くなります。

Squeak VM for iPAQ and other Windows CE platformsにはGAPI版とGAPI無し版がありますので、好きな方を使うと良いでしょう。

GAPI版はGAPI用のDLLをインストールする作業が追加で必要になります(後述)。

iPAQ3660では、以下のVMを使うことになります。

また、他にもiPAQ用VMとして以下のものもあります。

iPAQ3660では、sqIpaqVM.zipが利用可能でしたが、PocketPC2003用となっているVMは利用できません。

VMはCFに置いたままでも動作します。

RAMにコピーする場合は、「マイデバイス\Windows\スタート メニュー」にコピーしておくとWindowsメニューから選択できて便利です。

イメージのインストール

イメージは様々なPDA用のイメージが各所に用意されています。

TinySqueakは、小資源環境用にチューンされているので、それなりに軽快に動きます。

iPAQ用にチューンしたものも、以下で見付かります。

他にも、Squeak3.0-3552.zipMajorShrinkFor3.0.cs.gzを適用して、軽くする方法もあります。

イメージは「マイデバイス\My Documents」もしくは、「(マイデバイス\)Storage Card\My Documents」以下に無いと、Squeak VMの方で選択できません。 従って、利用するイメージはここ以下にコピーする必要があります。

CFなどの外部ストレージを利用する場合は、自分でトップディレクトリに「My Documents」フォルダを新規に作成してここにイメージを置くようにして下さい。

「My Documents」から余り深いフォルダ階層を作ってしまうと、Squeak VMからイメージが見付けられないようなので注意して下さい。

また、RAMにコピーする場合は、実際にはコピーできる容量がメモリにあってもコピーを失敗することがありますので、メモリツールを使ってデータ領域を増やしてやる必要があるようです。

レジストリの編集

ここでの作業は間違いがあるとシステムを壊す可能性があります。注意してください。

WindowsCEの日本語版では、外部のCFなどのストレージは「メモリ カード」(半角)として見えるようになっています。

一部のソフトウエア(やAPI?)などは、外部ストレージは「Storage Card」で無いと利用できないため、これを修正するためにレジストリを編集します。

iPAQ用WindowsCEの場合、Squeak VMのメモリ用に外部ストレージのファイル(\Storage Card\Squeak.mem?)を利用しているようで、イメージを内部ストレージにコピーした場合でも、外部ストレージが必要となり、この作業が必要です。

レジストリの編集には以下のソフトなどが利用できます。

変更するレジストリは以下の通りです。

  • HKEY_LOCAL_MACHINE\Drivers\PCMCIA\ATADisk
    • 文字列キー: Folder
    • 値: Storage Card

レジストリを更新した後はソフトリセットを行う必要があります。

参考

母艦での作業(VMがGAPI利用版の場合のみ必要)

gx.dllをインストールするためには、母艦が必要です。 (CFなどにコピーしてもiPAQ上で.dllが見えない?)。

GAPIはPocket PC GAPI 1.2 からダウンロードできます。

インストールするのは、iPAQの場合、展開したディレクトリの「GAPI12\ARM\gx.dll」です。

このファイルをActiveSyncで接続したiPAQの「\Windows」にコピーします。

疑問点

ひょっとしてファイラの類を使えば、母艦が無くても作業できる?

Squeakの実行

お疲れさまでした。 これで、Squeakを実行することができます。

まず、Squeak VMを実行すると、(「マイデバイス\My Documents」や「Storage Card\My Documents」以下の)イメージが一覧表示されます。 実行しようと思うイメージを選択して下さい。

次にメモリの設定が表示されます。 基本的に表示されたそのままで問題は無いと思います。

Last modified: 2006-11-03
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