contents
- まだ書いている途中なので、内容が突然変わることがありえます
- SL-C700でNetBSD zaurusを動かす前提条件
- SL-C700用1GB SDを作成
- MacOSでのイメージ作成
- メンテナンスカーネルでSL-C700を立ち上げる
- NetBSD zaurusを起動
- boot用カーネルモジュールの読込
- NetBSD kernelの起動方法について
- zbootを利用した起動
- /proc/zbootへのkernelコピーでの起動
- 起動用パラメータの入力
- NetBSD zaurusの利用
- キーボード配列
- ログイン
- tpctlで画面キャリブレーション
- Xの起動
- 参考にしたページ
SL-C700でNetBSD/zaurus
- 2011年02月12日(日)
- オープンソースカンファレンス 2012 Oita(OSC2012Oita)開催記念!!
まだ書いている途中なので、内容が突然変わることがありえます
OSC2012 Oitaに向けて、NetBSD/zaurusのサポートがNetBSD本家に入りました。
ここでは、NetBSD/zaurusをSL-C700で動かす手順について簡単にまとめます。
SL-C700でNetBSD zaurusを動かす前提条件
SL-C700でNetBSDを動かすための前提条件は、以下の通りです。
- SDを使う場合は1GBでないとダメ
- CFの場合はこの限りではない(はず?)
- メンテナンスカーネルでの起動が必須
前者に関しては、SL-C700などのザウルスシリーズでの、2GB以上のSD/SDHCのサポートが十分でないためです。 独自にSDHCドライバを提供している以下のサイトがありますが、メンテナンスカーネルでは利用できません(よね?)。
後者は、SL-C700のメモリが少ないことが原因です。
SL-C700用1GB SDを作成
今回は、netbsd-zaurus-20120210-1GB-SD.img.gzを利用しました。
このイメージを、UNIXではdd、WindowsではRawrite32を使って、SDに書き込みます。
MacOSでのイメージ作成
今回は、MacOSを利用して、イメージを書き込みました。
基本的に、ddを使った方法ですが、SDがMacOSが認識できるフォーマットだとマウントされてしまっているので、これをアンマウントする必要があります。
以下の様に、diskutilを使って書き込むディスクを確認します。 この例では、disk1が書き込み対象です。
mutoubushinokonpyuta-4% diskutil list /dev/disk0 #: TYPE NAME SIZE IDENTIFIER 0: GUID_partition_scheme *1.0 TB disk0 1: EFI 209.7 MB disk0s1 2: Apple_HFS Macintosh HD 999.3 GB disk0s2 3: Apple_Boot Recovery HD 650.0 MB disk0s3 /dev/disk1 #: TYPE NAME SIZE IDENTIFIER 0: FDisk_partition_scheme *990.9 MB disk1 1: DOS_FAT_16 NO NAME 33.6 MB disk1s1 2: NetBSD 892.3 MB disk1s2 3: Linux_Swap 64.0 MB disk1s3 /dev/disk2 #: TYPE NAME SIZE IDENTIFIER 0: GUID_partition_scheme *2.0 TB disk2 1: EFI 209.7 MB disk2s1 2: Apple_HFS IO-Disk 2.0 TB disk2s2 /dev/disk4 #: TYPE NAME SIZE IDENTIFIER 0: Apple_partition_scheme *33.7 MB disk4 1: Apple_partition_map 32.3 KB disk4s1 2: Apple_HFS Dropbox Installer 33.7 MB disk4s2
この状態では、DOS_FAT_16を"NO NAME"という名前でマウントしているため、以下の様にddすると怒られます。
mutoubushinokonpyuta-4% zcat ~/Downloads/netbsd-zaurus-20120210-1GB-SD.img.gz|sudo dd of=/dev/disk1 bs=64k dd: /dev/disk1: Resource busy
そこで、以下の様にディスクをアンマウントします。
mutoubushinokonpyuta-4% sudo diskutil umountDisk disk1 Unmount of all volumes on disk1 was successful
これで、書き込みが成功するようになります。
mutoubushinokonpyuta-4% zcat ~/Downloads/netbsd-zaurus-20120210-1GB-SD.img.gz|sudo dd of=/dev/disk1 bs=64k 14144+0 records in 14144+0 records out 926941184 bytes transferred in 393.544240 secs (2355367 bytes/sec)
メンテナンスカーネルでSL-C700を立ち上げる
キーボードの[B]と[D]を押しながら、電池ぶたロックをロック、解除、ロックと動かします。 この状態で電源を入れると、メンテナンスカーネルでSL-C700が起動します。
NetBSD zaurusを起動
以下では、1GB SDからNetBSD zaurusを起動する例を説明します。
boot用カーネルモジュールの読込
メンテナンスカーネルから、以下の手順でboot用モジュールをロードします。
# cd /mnt/card # insmod -f zbsdmod.o (snip)
NetBSD kernelの起動方法について
NetBSDの起動方法には、以下の2つの方法があります。
- zbootを利用した起動
- /proc/zbootへのkernelコピーでの起動
前者は、bootオプションを渡せるため、より自由な起動方法と言えます。
zbootを利用した起動
zbootでの起動は、以下のとおりになります。
- zbootをコマンドラインから起動する
- スペースなどを入力し、ブートを止める (止めないとnetbsdカーネルをブートしようとしてしまいます)
- boot netbsd.c700と入力
- ここでは、kernelブート時に指定できるフラグ(シングルユーザモードの-s)などの指定も可能です。
# ./zboot >> NetBSD/zaurus Boot, Revision 1.2 (Fri Feb 10 21:17:07 JST 2012) disks: mmcd0* path* Press rerutn to boot now, any other key for boot menu booting mmcd0a:netbsd - starting in 0 type "?" or "help" for help. > boot netbsd.c700 booting mmcd0a:netbsd.c700 (snip)
/proc/zbootへのkernelコピーでの起動
# cp netbsd.c700 /proc/zboot (snip)
起動用パラメータの入力
起動中に、以下の様に聞かれるので、適切に答えます。 今回は、以下の通り答えました。
- root device
- SDなのでld0
- CFだとwd0を入力する
- dump device
- デフォルトのままエンター (ld0bが使われる)
- file system
- デフォルトのままエンター (genericが使われる)
- init path
- デフォルトのままエンター (/sbin/initが使われる)
(snip) boot device: <unknown> root device: ld0 dump device (default ld0b): file system (default generic): init path (default /sbin/init): (snip)
これで、NetBSD/zaurusが立ち上がります。
NetBSD zaurusの利用
キーボード配列
作成中
入力されるキー | ザウルスキーボード刻印 | 備考 |
Escape | Cancel | |
Control | 半/全 | |
{ | Fn+U (「) | |
} | Fn+I (」) |
ログイン
初期状態では、rootにパスワードはついていませんので、初回ログイン時にパスワードを付けておきましょう。
tpctlで画面キャリブレーション
はじめてXを利用する前に、tpctlを利用してタッチパネルのキャリブレーションを行う必要があります。
# tpctl -u
この補正結果は、/etc/tpctl.dat に保存されます。
再起動時にもこの補正データを有効にしたい場合は、/etc/rc.confに以下の設定を追加しておきます。
- /etc/rc.conf
tpctl=YES
Xの起動
以下のように、Xを起動します。
# startx
参考にしたページ
詳細(or 過程)は、以下のページが詳しい。
- NetBSDでザウルス SL-C700 サポートするぞ |ートするぞ るぞ シ http://togetter.com/li/242873
- NetBSD/zaurus お試し用 1GB SDイメージ Cメージ ジ http://togetter.com/li/243703
- ザウルス SL-C700 シリアルケーブル作成 泣Pーブル作成 牛成 ャ http://togetter.com/li/237198
実際の1GBイメージは、ここ。
- NetBSD/i386 5.1 ておくれLive Image age http://www.ceres.dti.ne.jp/tsutsui/netbsd/liveimage/
カーネルに関するパッチはここ。
- NetBSD/zaurus on SL-C700 http://asterisk.s57.xrea.com/index.xcg?page=NetBSD/zaurus+on+SL-C700
アナウンスはこれ。
- Zaurus SL-C700/750/760/860 support added http://mail-index.netbsd.org/port-zaurus/2012/01/31/msg000049.html
- 日本語;NetBSD/zaurus installation tips ps http://www.na.rim.or.jp/~kano/tmp/msg000045ja.html
設定は、以下のページが参考になります。
- Jornada 6x0でNetBSD/hpcshを使う gう http://www.yagoto-urayama.jp/~oshimaya/netbsd/hpcsh/index.html
- フラッシュでNetBSDを使うときにするべき設定が詳しいです。